
2017年05月02日 [トレーニング]

今回は咬み犬です。
咬むというのは非常に恐ろしく飼い主としては早く直していきたい問題行動です。
ですが巷に溢れる対処方法はどうでしょうか?
よく聞くのは「咬まれても怖がるな!立ち向かえ!」
というものですがそれを素人の飼い主さんが出来るのでしょうか?
考えるまでもなくそんな事出来てたら咬む犬にはならないでしょう。
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ではこのしつけ方法は過去の「間違えたしつけ方法」なのでしょうか?
答えは「NO」です。
このしつけ方法を否定する人がいますがそれはその人がうまくこの方法を使えてないだけです。
効果的に行えば瞬時に咬みを直すことが出来ます。
なぜなら咬みの原因は「咬めば解決すると思っているから」です。
咬むという動作は犬からしてみれば至極当然の動きで
要望を伝える際の行動の一つです。
咬んで甘える
咬んで追い返す
どれも犬からすれば「普通」な訳です。
ですが肝心なのは「飼い主さんに実践してもらうにはハードルが高い」から難しいのです。
そのハードルを下げるにはどうすればいいのでしょう?
今回のケースは咬みのお悩みが実際にも多い「ダックスフンド」を例に考えましょう。
犬データ
ミニチュア・ダックスフンド/雄/5歳
・ブラシ中に咬みついてくる。
咬みの勢いも強く縫わなくてはいけないレベルの咬みもある。
一番多いのはブラシ中でほとんどブラシが出来ない状態で
他にも寝てる時触る、ごはん中に触る等様々なシュチエーションで噛んできます。
噛みが非常に強いので飼い主さんも怖くて練習が出来ない状態で
他のトレーナーさんに相談しても恐怖心が勝り慣らしていく事が出来ないようです。
まず最初に考えていくのはどうやったら飼い主さんにトレーニングしてもらえるか?です。
方法は無数にありますが出来ない方法を紹介しても仕方ありません。
やりやすい方法を一緒に考えてあげるのもトレーナの仕事です。
なので私は「口輪」を使うトレーニングをおすすめしました。
過去ブログでも紹介してるように恐怖心を拭い去るためにもまずは口輪を付けて
「咬まれない」ようにするのが先決と判断しての口輪トレーニングです。

単純に口輪を付けるだけでは口輪にマイナスのイメージが強く残り
口輪を付けられなくなってしまうので、最初のトレーニングは口輪を楽しくつけることから。
口輪を付けると良い事があるよ。
という練習を繰り返して良いイメージを持ってもらいましょう
口輪を喜んでつけてもらえるようになったら本番。
口輪を付けて咬みついてくることをわざとします。
口輪付なら咬むことはできませんね。
そしてここでポイント。
咬んで来たらの対処ですがここで多くの方は口輪ごと掴んで叱ろうとします。
で・す・が!!!
叱ってはいけません。
叱ると口輪に嫌なイメージが付与されて今まで
口輪=楽しい
が
口輪=叱られる
になるとこのトレーニングは成立しません。
なので叱るのでなく「弄ぶ」ようにします。
文では説明しにくいですが・・・簡単に言えば「同じ土俵にあがらない」
ということです。
怒るのは怖いからです。

その犬より下だと認めた時に必要以上に叱ったり手が出るのです。
それで効果のある子もいますがここはあえて
「そんな事しても無駄だよー」と笑いながらブラシを続けてみます。
外れないように口輪はきちんとしまってるか要確認です。
何度か続けていくとそのダックスちゃんは「咬んでも通じない」と悟ったのか
じーっとし始めました。
咬む行動をやめたらその時点で口輪も外して解放してあげましょう。
その繰り返しで口輪が無くてもあきらめるまで
おおよそ「3カ月」
目安なので犬種や年齢、咬みつき頻度で変わりますが
毎日やれば大体こんなもんだと思います。
咬みつきを辞めさせるのって叱って、叩いて
犬に負けるか!という大変なトレーニングのイメージがありますが
笑って全然びくともしないのも犬からしてみれば
強さの証です。
この人には咬みつくのは無駄なんだ。
大人しくすれば解放してくれるから逆らうのは辞めよう。
そう判断させてあげるのもまた良いのかもしれませんね。
「犬と同レベルで争わない」
とても大切なことなので覚えておいてくださいね!
あなたの一つ一つの行動が犬に影響を与えて信頼や不信感を作るのです。
犬との良い関係を作りたければしつけの方法に固執してはいけません。
自分の行動を見直す事が正しい犬のしつけなのです。
川崎市の犬竹ーkentiku-ではそのお手伝いをさせていただきます。
使い古された英国式、欧米式とは違うトレーニングを是非ご体験下さい。
「預け型より出張型の方が改善が早い訳」




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